うすき雛 [観光スポット(大分)]
臼杵の町中にある茶房「長屋門」のお庭に咲いていた美しい桜です。
蹲もあり、和風の素敵なお庭です。
(訪れていた他のお客さんの子供さんが写りこんでしまいました(^-^; )
この茶房では、蕨もちの雛セットのお茶なども楽しめるようです。
庭園を見ながらのランチやお茶の時間をゆったりと過ごすのにも良さそうな所です。
正門も立派で、茶房とは思えない重厚感があります。
このお店の裏門から、
南蛮文化資料などが展示してある観光案内所「サーラ・デ・うすき」へ行けます。
「サーラ・デ・うすき」の中には、うすき雛もたくさん展示してありました。
うすき雛は、和紙のお雛様で、藁を束ねた台に立っています。
江戸時代「天保の改革」の頃、臼杵藩では、人々に質素倹約を命ずるおふれが出されました。
紙製の雛人形以外は禁止とのこと。
当時の作り方は残っていないみたいですが、古文書をもとに、立雛のお雛様を再現され
2006年春に、市民ボランティアにより誕生したお雛祭りです。
臼杵の歴史を感じる、独特な味わいのあるお雛様です。
「サーラ・デ・うすき」の中の展示してある南蛮屏風や大砲などです。
戦国時代、明やポルトガルの商船が行き交う港町として賑わっていた臼杵です。
南蛮船
中庭には、オリーブの木も植えてありました。
サーラとは、「居間 サロン」という意味があるようで、
ここでの交流やゆっくりと過ごすことのできる場としての提供もあるのでしょうね。
廃寺を改修した市民ギャラリー兼休憩所としての旧真光寺にも、
うすき雛が素敵に展示してありました。
生けられていたお花たち
エニシダや椿がセンス良くいけてあり、気持ちも和みます。
園児たちの作った折り紙のかわいらしいお雛さまもあります。
ここ臼杵は、豊後水道でとれるフグなどの海の幸に恵まれていて
1年を通じて楽しめるフグも有名です。フグのお料理を出すお店も多いです。
身の厚さと鮮度が良く、歯ごたえのある風味が素晴らしいフグのお刺身です。
お昼に食べた、この時期ならではの「お雛寿司御膳」と「フグ定食」です。
お料理をいただいたお部屋の床の間にも、うすき雛が飾られていました。
紙製のお雛様しか許されていなかったその昔、子供たちの無事成長を願いながら
作られたお雛様への願い、その思いもうすき雛から伝わってくるようです。
臼杵の町は、歴史を感じる石畳や白壁の建物も見て回りながら楽しめます。
次回に載せたいと思います。