平等院鳳凰堂 [観光スポット(京都)]
平等院に咲いていた、白い蓮の花です。
平等院の表門のところです。ここから入っていきます。
平等院は、藤原氏ゆかりの寺院です。
平安時代は、藤原家が政治を動かした時代です。
平安時代後期1052年に、藤原頼通が、父 藤原道長の別荘だったところを寺院に改めたこと
により始まりました。
鳳凰堂は、翌年に阿弥陀堂として建てられました。
平等院鳳凰堂です。10円玉にある有名な建造物です。
阿弥陀如来坐像が安置されている中央の中堂と左右の翼廊、尾廊の4棟からなります。
池の前には、白い蓮の花が見られます。
この池を配した庭園が、極楽浄土を表していて、浄土式庭園になっています。
北翼廊からの眺めです。
鳳凰堂の中には、この2つの小橋を渡って入ります。
受付で来た順に、1回50人の人数制限があって、20分ごとの観覧になります。
今回は、この中央の扉のところが工事中で、横の入り口から入りました。
中堂に安置してある阿弥陀如来坐像は、平安後期最高の仏師 定朝によって作られ
寄せ木造りの柔和なお顔がとても印象的でした。
如来様の周囲の壁には、52躯の飛雲に乗る浮彫の菩薩像があり、
琴や琵琶などの楽器を奏する像や合掌する像、あるいは舞う菩薩像などになっていました。
ここも、極楽浄土の様を表現しているとのことのようです。
屋根の下のほうにも、よく見ると美しい花の描かれているものもあったりします。
瓦などの彫も見事です。
屋根の上には、黄金に輝く鳳凰像があります。
一万円札の裏にのっている鳳凰像です。
池に映る朱塗りの橋や建物が美しいです。
ここの鳳凰堂は、2012年から2014年にかけて修復工事がなされたようで
私たちが目にした鳳凰堂は、以前に比較したら鮮やかな色に復元された建物のようです。
鳳凰堂の後ろのほうにも、不動堂、観音堂、浄土院などの建築物があります。
赤い美しい蓮も咲いていました。
浄土院には、入り口のところに、「救世船乗観音」を見ることができます。
船に乗った珍しい観音様です。
旅の安全を祈る旅人、航海の無事を祈る人、人生を長い旅路として一生涯の無障を願う人
成人式などの人生儀礼に際しての人など、いろいろな方の信仰を受けているようです。
阿舎経の「人生遊行」では、人生は長い旅路と示されているとのこと。
旅と命に想いを馳せる尊い菩薩様になるようです。
この菩薩様も拝観でき、印象にとても残ることでした。
表門のところの蓮の花
平安時代を代表する寺院でもある平等院
そのころの栄華を今に伝える美しい寺院
蓮の花の時期に来られ、鳳凰堂の景観をより引き立たせているようにも感じることでした。